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標高629mの高山
山歩きもこの季節にやっておかねばならないことのひとつ。近年、熟年のみなさんより明らかに根性のないわたしがお気に入りの山が小樽にある。塩谷丸山と言って、1時間半くらいで登れてしまう。標高だって629mしかないけれど、侮ってはいけない。高山植物だって咲いているし、他にもたくさん魅力があるのだ。 昼の12時頃家を出て、高速で小樽へ。そんな遅出なところからして根性がない。登山口の駐車場は台数が限られているが、もう帰る人がいてすんなり停められた。1時過ぎに登り始める。この山には3つの世界があるなあと思い、一番下は「ツツドリの世界」と勝手に名付けた。そこは森で木陰が涼しい。ツツドリ(Yachoo)の「ボンボン」という鳴き声がときどき響く(今ならここで聴けます)。途中から少し急な登りになって、「アーカンソー的に言うと、これでもsteeper than the steepestだよねー」とか言いながら歩く。アーカンソーは山ばかりだけれど、岩場以外に険しい(steep)道なんて全然なかったのだ。 そこを登り切ると、高原状のなだらかな地形になる。高い木もなくなって笹原が開ける。海も見えてくる。そこは「ウグイス(Yachoo)の世界」。あちこちから「ホーホケキョ」が聞こえてきた。高山植物のハクサンチドリはもう終わりかけだったけれど、登山道の脇でマラソンの観客みたいに並んでいた。このへんから撮影が忙しくなりペースがガクッと落ちる。 最後は「アマツバメ」の世界。頂上は岩山になっていて、入り組んだ海岸線が積丹の方までずっと見えた。遠くには雪渓が残る札幌近郊の山々や羊蹄山、ニセコ連峰も。南西側は絶壁で、眼下に樹海が広がっている。そこからツツドリの声が届いた。何を探しているのか、白いカモメたちが深い緑の上を飛び交っている。全てを見下ろしているわたしは、上空を飛ぶアマツバメの気分だ。 実際にこの山頂でアマツバメの大群に遭遇し、鋭い羽音が耳をかすめるのに驚いたこともあった。アマツバメ(Yachoo)と言えば英名はswiftで、世界最速の鳥である。その乱舞は壮観だった。また見られないかと思ったけれど、この日は来ておらず。でも代わりにというか、霧が上がってきて頭上を通り、下降しては消えていった。真っ青な空から太陽が照りつけているが、冷蔵庫のように冷気が送られてくるという、なんとも贅沢な天気だった。 山頂で思った。日頃はアリンコのように地面を這いつくばって暮らしていて、この世が3Dだったことなんてうっかり忘れていたなあと。ときどきはこうして山に登って、ぺちゃんこになったきゅうくつな自分の世界を、しゃんと起こしてやる必要があるんじゃないかなあ。
by flyingshack
| 2006-06-29 02:47
| 日本のアウトドア
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