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スキーウエアの自分史
今年、わが家では十数年ぶりでスキーウエアを新調した。Docのは黒いボーダー風。わたしのは白い五輪代表風だ(テイストが似てると思ったらどっちもデサントだった)。今まで着たスキーウエアを思い返すとなかなか感慨深いものがある。 70年代は中学生時代。初めてのウエアは知らない誰かのおさがりだった。神奈川に住む家族にとっては、スキーに行けることだけで贅沢で、ウエアなんぞかまっている場合ではなかった。 80年代に入りダウンジャケットが流行。わざわざ新宿まで行き、親に買ってもらうも、男の子たちからは「ドテラ」と言われる。 87年「私をスキーに連れてって」が封切られ、サングラスにワンレンにピチピチパンツが流行った。その頃は北海道の女子大生だったけれど、登山用の赤ヤッケにニッカボッカ、クロスカントリースキーを履き、ゲレンデで異彩を放っていた。これがわたしの第一次「脱」スキーウエア時代。リフト代で精一杯で、原田知世のようになれなかったので、やけくそだったとも言える。 90年代前半、社会人になって数年、初めて自分でウエアを買う。バブリーな時代の産物は、みなさんご存じのハデハデ。光沢のある黄色地に多色花柄水玉模様で、さらに金色が散りばめてあり、フェイクファー付きフードまでついている、今から思えばすごいやつだった。捨てずに取ってあるのもなにやら恥ずかしい。やけに高くて上下で6万くらいした気が。今なら半額で揃いそう。 90年代後半、バブリーなウエアを持ってアメリカでスキーに行ったら、みんなスキー以外でも着られそうなアウトドアっぽい格好で滑っていた。それでいいんじゃん、というわけで第二次「脱」スキーウエア時代到来。以後、日本でも街着のダウンジャケットで滑っていた。 気合いを入れて買うときと、てきとうなものを着ているときが、なぜか交互にやってきている。どちらがスキーを楽しんでいたかというと、これがなんとも言えない。一度、ものすごく上手になって、服なんてどうでもいいのよ滑れれば、なんて言ってみたいものだ。
by flyingshack
| 2006-03-02 17:54
| ノーザンリビング(札幌)
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