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やっとかめ名古屋・三重の旅 その2 市役所 vs 県庁
-------------------------------------- 1日目 新千歳-セントレア-名古屋 -------------------------------------- 名古屋に行ったら、やっぱりあれを見なくては。と、出かけましたる名古屋城。「尾張名古屋は城で持つ」って言いますからね。天守閣自体は高度成長期に再建された「お城という名のビルディング」だったけれど、まちのシンボルとしてはとてもおもしろかった。 写真は名古屋城最寄りの地下鉄駅「市役所」の出口。そこから出てお城より先に目に飛び込んで来たのが、すごい市役所。名古屋城を意識しているのがありありで、屋根の上にはシャチみたいな造形まで載っているではないか。 向かって左側が市役所。しかし、なんとすぐ右隣にもっと名古屋城チックなビルが。こちらは愛知県庁。市役所は洋を基本に和の味付けって風情だが、県庁は和風がかなり生々しい。それにしてもコンセプト似すぎである。県庁の方が後に建てられたらしいが、こんなに似ていて、県庁よ、プライドというものがないのか? お城に近い方が、いい場所って話も聞くぞ。だいたい駅名まで「市役所」で、カッコ県庁という扱いである(写真右下)。こんなオマケのような扱いで、いいのか県庁? 勝手に市役所の方がエラそうと判断し、県庁に同情したWashy。でも単に地下鉄が市営だからってだけで、深い意味はないのかも。 後で調べると、この2つはどちらも帝冠様式という昭和初期の建物だそうで、当時は日本中で瓦屋根をのっけた近代的ビルが建てられたそうだ。何も名古屋的な趣味なわけではなく、東京の九段会館や国立博物館、Washyのふるさと神奈川県の県庁なんかも同じ様式なんだとか。だとしても、市役所と県庁に名古屋城へのリスペクトが隣に負けじとあふれているのは間違いない。お城を向いて並んで建っている様子は、親を見上げる兄、弟って感じだ。似すぎていても、兄弟なら当然って感覚なのだろうな。 ちなみに現在、お城は名古屋市の持ち物。シンボルオブシンボルの金シャチは、城主徳川家→宮内省→名古屋市と持ち主が替わったところで戦災に遭う。焼け残った金はGHQ→大蔵省→名古屋市と渡って、今では一部が市旗のポールの先端についている玉になっているんだそうな。書いているうちに、将軍様への忠誠が、いつの間にか名古屋市への郷土愛にすりかえられているような。 そういえば、わたしが会ったことのあるDocの「河合フレンド」のひとりに、愛知県庁の人がいたっけ。あのビルに毎朝通っているのかなあ。あそこからお城がどう見えるのか聞いてみたい。それから、カッコ県庁って駅名をどう思うのか、もね。
by flyingshack
| 2006-04-09 19:11
| 日本の旅
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