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歯が欠けた その5 鼻歌歯医者
キャサリンさんが歯医者に行った話を書いているのを見て、わたしもリトルロックの歯医者を思い出した。そういえばendodontistに行って神経を抜いた話まで書いたけれど、ブログの中では治療が終わっていませんでしたね。 キャサリンさんの話では「亀」が登場していたけれど、わたしが行ったdentistもなにやらゆるーいムードが流れているところだった。キャサリン行きつけが「世間話歯医者」なら、うちのは「鼻歌歯医者」。いつもラジオからオールデイズが流れていて、おじさん先生は歯をガーッと削りながら、「マイ ガール、イッツオ~ケ~♪」。歌詞のわかるところだけ歌っている。衛生士の女性も一緒になってンーンーンー♪ 先生は自分にぴったりの人をよく雇用できたなと感心した。 別にリトルロックだからって、こんな歯医者ばかりではないんですよ。前述のendodontistは一切無駄口きかず。インテリアもシンプルでラジオ選局だって違った。スクラブ(日本で言えば手術着)だって当然のように無地。一方、dentistはいつも柄入りスクラブを着ていた。治療中は眼鏡を外すので、辺りがよく見えない。(眼鏡を外すと英語が聞き取りにくくなる、と感じるのはわたしだけ?) 先生、白い花びらみたいな模様の服を着ているなあ。いや、花びらというよりオバQのO次郎? 治療後眼鏡をかけてよく見たら、それは花びらではなくて歯だった。一面、歯のキャラがついたスクラブ。あのendodontistなら絶対着ない。 でもこのゆるさに救われたわたしなのであった。実はクラウンを入れる段になって、予約をすっぽかしてしまったのである。近年脳力が衰えているのか物忘れが激しいわたしは、自分がいつすっぽかすか常におそれていたのだが、やっぱりやってしまった。アメリカの歯医者によってはno-showの人からペナルティを取るところもあるという。でも、我がゆるゆる歯医者の受付嬢は、謝るわたしに対して「It happens(よくあることよ)」と言ってなぐさめてくれた。そして帰国1週間前にギリギリセーフでクラウンが入ったのである。 その1|その5
by flyingshack
| 2006-03-03 16:48
| サザンリビング(USA)
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