イタリア話を書き始めてしまいました。アーカンソーネタに戻るときはあるんでしょうか?
by flyingshack
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留守番



わたしたちが住んでいるハッサム区(実在しません)は、市内でも庶民的なエリアである。家の近くは焼鳥屋だらけだ。引っ越したばかりで台所が稼働していなかったある日、Docと2人で夕食を食べに出た。「御食事処」という看板にひかれて雑居ビルにある「みっちゃん(仮名)」という店に入ったら、そこはどう見てもスナックだった。先客はカウンターにオジサンが一人だけ。50代くらいの茶髪のママが、みっちゃんに間違いない。

みっちゃんはお通しに「ルイベになったイカ刺し(注:刺身を半解凍で食べる北海道ならではの楽しみ方をルイベという。この場合はただ解凍途中だっただけ。)」を切ってドンと出してくれた。オジサンの前にもイカ刺しがあった。オジサンは箸もつけず、黙ってずっとテレビを見ていた。駄作っぽいシュワちゃんの映画をやっていた。わたしたちがイカ刺しを食べ終わった頃、みっちゃんが慌ててオジサンに言った。「あらゴメンナサイ、お箸出すの忘れてたワ!」

常連らしいオジサンは全く怒るでもなく、みっちゃんに「忙しいの?」と聞いた。「ぜーんぜん。きのうなんてお客ゼロよー。今度ランチに350円のカレーを出そうと思ってるんだー」。そんな不景気な会話をポソポソと交わして、オジサンは30分くらいで帰って行った。

肉じゃがと揚げ納豆、じゃこ飯を食べ終わって、わたしたちが落ち着いていると、みっちゃんが言った。
「ちょっと買い物に行って来たいんだけど、いい?」
「え?」
もちろん、まだ会計前である。このママ、初めて来たお客さんを店に置いて行く気? わたしたち食い逃げするかもしれないよ?

しかしわたしたちは逃げも隠れもせず、留守番の大役を果たした(お客さんは誰も来なかったけれど)。この調子だと、今までに何度も、留守番した人がいるのだろう。そしてみっちゃんはきっと、今まで誰にも逃げられたことがないに違いない。それとも何度逃げられても、やっぱり人を信じているのだろうか。日本とアメリカを2往復したこの数年、世の中ずいぶん変わった。自分も変わった。でも、このハッサム界隈ではずっと、昔と変わらぬ空気が流れているのだな、と思った。


Washy


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by flyingshack | 2005-10-26 00:44 | ノーザンリビング(札幌)
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